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#私の介護

池田いずみ

介護福祉士

Izumi Ikeda
Care Worker

池田いずみ

介護とは、願いを
叶えるお手伝い。

池田さんにとって、人生の分岐点は27歳の時だった。それまでは、大型トラックの運転手や建設現場で働いていた。車の運転と体を動かすことが好きで、自ら選んだ仕事だったから不満はなかったが、年齢や体力を考えると、いつまで続けられるか分からない。 「介護の仕事がいいんじゃない?」。大好きな祖母にそう背中を押され、介護福祉士の資格を取得。まるっきり未知の世界に飛び込んだ。職場は一人一人に合わせた、きめ細やかなケアができるユニット型の特別養護老人ホーム。炎天下や寒空の下の仕事に比べれば、天国のような環境だという。

池田さんの介護に対するこだわりは、驚くほど強くて真っすぐだ。「多くの施設は、1日のスケジュールが決められています。システム上、仕方がないことですが、でも、自分たちの生活に置き換えてみたらどうでしょうか。休みの日はゆっくり寝ていたいと思うし、朝食を食べたくない日もありますよね。入居者のみなさんだってそれは同じ。私はできるだけ、決まりを作りたくありません。長い道のりをがんばって歩んできたおじいちゃんやおばちゃんには、幸せな時間を過ごしてもらいたい。できることは全部叶えてあげたいから、何でも言って欲しいんです」。

願いを叶える。介護はそのためのもの。池田さんは、日々丁寧に一人一人の気持ちの声に耳を傾ける。施設に入った後でも、その人の人生ドラマは続いているのだから、やってみたいことや、行きたいところもあるだろう。そんな自由を尊重するスタンスが、新たな取り組みを生んでいる。「担当しているおばあちゃんと、雲仙へ日帰り旅行に行ってきました。ご家族も巻き込んだ7人の小旅行です。足湯に入ったり、ランチを食べたり、お土産を買ったり。雲仙に行きたいとずっとおっしゃっていた本人も、そしてご家族もすごく喜んでくれました」。

もちろん仕事だけが人生じゃない。プライベートでは、18歳で免許を取った頃から、ずっと欲しかった車をついに手に入れた。「夜勤明けで疲れていても、気になったら洗車します。ボディも車内もピカピカのつもりです。安定している仕事だからこそ、がんばったら欲しいものを手に入れることができます」。車の次に叶えたい大きな夢はなんだろう。「そうですね、マイホームを建てる!でしょうか(笑)」。

池田いずみ/大阪生まれ長崎育ち。工場や産廃業、建設関係などの現場系仕事を続けてきた元ガテン系女子。祖母の介護をきっかけに福祉職に転身。利用者さんから「チビちゃん」の愛称で親しまれる存在。ペットのために引越しするほどの愛猫家。

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