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#私の介護

塩田 みう

俳優

Miu Shiota
Actor

塩田 みう

介護とは、
相手に寄り添うこと。

幼少期から過ごしてきた長崎を拠点に、俳優・タレントとして活躍している塩田みうさん。夏の甲子園大会のイメージガールや地元のテレビ番組にレギュラー出演。映画『こはく』にも出演した。テレビやスクリーンで観る塩田さんは、大きな瞳を輝かせながら、いつも生き生きとしている印象だ。彼女の言葉を借りれば、それは「天職にめぐり逢えた」から。「ほかの仕事ができるのかな。それくらい向いていると思うし、楽しい」とほほ笑む。

そんな20代の充実した日常と介護は、無縁のように感じるかもしれない。まだまだ遠い未来のこと。そう思うだろう。でもじつは彼女にとって、ある身近な存在が介護との距離を縮めている。「私の父は介護福祉士です。ある日突然、介護をしたいと宣言したと思ったら、たくさん参考書を買ってきて資格を取りました。患者さんが元気になったんだよって、子どもの頃から、仕事の話をよく耳にしていたので、介護には親近感があります。父は仕事が大好きな人。1時間前には出勤して、おじいちゃんやおばあちゃんと話をする時間が楽しいそうです。二人でごはんを食べに行った時も、『今は大きな病院の介護職員の一人。できないこともあるから、自分で施設を作ってみたい。一人ひとりに向き合って、のびのび介護できるような施設を作りたいんだ』と夢を語っていました。カッコいいですよね」。

2020年に制作された『OPEN OITA PROJECT』のショートムービーで、塩田さんは介護職員を演じた。役を通じて父親の仕事を疑似体験したことになる。自分とは違う別の誰かになる。その体験は発見の連続だ。役作りの中で、介護に対してどんな気づきがあったのだろう。「ひとつの視野にとらわれ過ぎず、寄り添って接することが、介護には大切なんだなと実感しました。でも介護を自分事にするのって、なかなか難しいですよね。だから、皆さんだったらどうしますか?って、問いかけみたいなものを、発信していけたらいいなと思っています」。
父と娘、介護士と俳優。二人がめぐり逢った天職は、まったく別のようでどこかでつながっている。「感情を伝える、話を聞く、目を見て気持ちを伝える。そういうキャッチボールって、介護と俳優に共通しているんじゃないでしょうか。キャッチボールって生きていく上で大切なことですよね」。

塩田みう/長崎市出身、2015年から2017年まで、「NCC夏の甲子園野球長崎大会」のイメージガールを努める。2019年公開の映画「こはく」に出演するなど、俳優・タレントとして長崎・東京で活動中。

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